デカールを作るためだけに買いました。もちろん中古ですよ。インクジェットプリンターでデカールを作ることも出来ますが、やはり満足できませんでした。場合によっては使えましたが・・。背景が白でデカールが黒系の場合は使えました。でも、フルカラーを求めるとインクジェットでは色が薄すぎて背景の色が出てしまい使い物になりませんでした。
結局熱転写方式に頼らないとだめでした。中古でもかなり高い(古い)プリンターでしたが、デカール専用機と考えて購入しました。ところで品質はさすがに熱転写方式です。
かなり満足がいく出来です。ただ、1/43スケールで使うには元々デカールが小さいので、市販品にはかないません。大きなプラモデル用には全然良いで
しょう。後は耐クリア塗装性です。「精密屋」ウレタン・クリアはO.K.です。また、データ作りもかなりの技量が必要です。スキャナーで市販のデカールを読み込んでも、色々修正しないといけないので面倒くさいです。幸い、Photoshop CS5 も Illustrator CS5も
所有しているので何とかなりますが、テクニックについては勉強しないといけません。それから、デカールを作る場合、OSはWindowsXpまでです。Windows7 XP mode ではIllustrator CS5 で印刷することになります。(必要はなかったのですが昇華型カートリッジを買いました。)
1. インクについて
フルカラー印刷のため最低限必要なインクは「紙用シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック」が必要です。
次に白のデカールを製作するために「紙用特色ホワイト」。
あると便利なインクとして「メタリック・ゴールド、メタリック・シルバー」です。
他にもいろいろな種類のインクが出ていますがデカール専用機なので必要ありません。
2. クリアシート
WAVE Corporation の製品があります。B5板5枚入りで1,260円です。推奨プリンターがALPS製なので安心です。
MYK DESIGN DECALS
の製品。A4板2枚入りで598円です。熱転写プリンタ対応クリアデカール。カーボン・デカール製作用にしています。
正直な話、WAVE Corporation の製品が使いやすいです。
印刷が失敗した場合:エナメル系の有機溶剤をシートの上に多めに垂らして数分待ちます。インクが浮き上がってきて軽く溶剤を拭き取ります。(シートの端から溶剤がしみこまないように注意をして下さい。もししみこんだときはよく乾燥させて下さい。)
3.印刷方法
印刷方法はWAVEのクリア・シートにも印刷されているので迷うことはないと思います。
①フルカラー印刷
印刷データ作り:
市販のデカール、既存の絵又は写真等をスキャナーで読み込み、必要な部分をPhotoshopを使って切り出す。PhotoshopやIllrastrator等を使って自作する。どちらの場合もフルカラー・データとモノクロ・データ(白く印刷する部分が出たでは黒色になる。)を2種類作る。
フルカラー・データをPhotoshopで読み込み印刷する部分を選択する。2階調で選択した部分を黒くする。
これで2種類のデータが出来上がりました。
白インク印刷:
まず、モノクロ・データを Illastrator
に読み込ませ印刷します。用紙設定をB5にします。「印刷設定」を開き「基本設定」タブで「ドキュメント設定」を"グレー・スケール"にする。「用紙の種類」を"厚紙"にします。「印刷設定」の"特色印刷"にチェックを入れます。「特色設定」を開き「特色の設定」の"特色カラー"にチェックを入れます「インクカセット選択」の"特色ホワイト"にチェックを入れます。
次に「用紙」タブを開き「紙送り」の"手差し"にチェックを入れ、"ページ合成"にチェックを入れます。
フルカラー印刷:
フルカラー・データを Illastrator
に読み込ませ印刷します。用紙設定をB5にします。「印刷設定」を開き「基本設定」タブで「ドキュメント設定」を"カラー写真"にする。「用紙の種類」を"平滑紙"にします。「印刷設定」の"特色印刷"にチェックを外します。
「印刷モード」を"VDフォト"に選択。
次に「用紙」タブを開き「紙送り」の"手差し"にチェックを入れ、"ページ合成"にチェックを外します。
つまり、最初に下地になる部分にホワイトを印刷しておき、その上からフルカラーを乗せる手法です。こうすることによってデカールを貼ったときモデルの色に左右され得ないというわけです。
②単色印刷
白インク印刷:
この場合は上記の「白インク印刷」と同様のことをするだけです。
メタリック・ゴールド・インク印刷:
まず、モノクロ・データを Illastrator
に読み込ませ印刷します。用紙設定をB5にします。「印刷設定」を開き「基本設定」タブで「ドキュメント設定」を"カラー写真"にする。「印刷設定」の"特色印刷"にチェックを入れます。「特色設定」を開き「特色の設定」の"特色カラー"にチェックを入れます「インクカセット選択」の"メタリック・ゴールド"にチェックを入れます。
「印刷モード」を"VDフォト"に選択。
*この場合下地に「白インク印刷」をしなくても良さそうです。
メタリック・シルバー・インク印刷
上記方法を参考に「インクカセット選択」の"メタリック・シルバー"にチェックを入れます。
*単色印刷はモノクロ・データの黒色の部分を指定した色に置き換えて印刷する方法です。
*単色印刷でも同じ色を繰り返し印刷することでより発色を綺麗にする方法もあります。
3.仕上げのクリアを塗装する場合
「精密屋」のウレタンクリアはアルプスのインクを侵さないとHPに明記されていました。安心して使用できます。
4. その他
